サーマレストのエアマットに小さな穴。修理してみた

昨年8月に購入したばかりのサーマレスト「ネオエアーXライト」ですが、早速穴が空いてしまいました。エアー注入式のマットはこういったリスクがあり、覚悟はしていましたが、こんなに早いとは…という気持ちです。

とはいえ、本製品には修理用のキットが付属していて、これを使えば自分で直すことができます。思ったよりも簡単に修理でき、これなら必要以上に穴空きを恐れなくても良さそう。せっかくなので、修理方法を紹介してみたいと思います。

穴が空いた原因は不明

いつもどおりキャンプで就寝した9月のある晩、なぜか深夜に目が覚めてしまいました。ふとマットに感じる違和感。完全に空気が抜けていないものの、お尻のあたりが地面に当たっており、これが原因だとすぐに分かりました。

穴が空いたと思い、すぐさまマットを確認しましたが、目視では見つからず、耳をすましても空気が抜ける音はしません。気のせいだろうと改めて空気を入れ、そのまま就寝しました。しかし3時間後には空気が抜け、また目が覚めてしまったのです。結局、空気をさらに継ぎ足し、なんとか朝までたどり着きました。

寝袋とキャンプマット
この写真は初めてネオエアーXライトを使用した際のものですが…

原因は不明ですが、おそらく小さな石でも当たってしまったのだと思います。購入してからキャンプで使ったのは片手に収まるほどですし、前に使っていたサーマレストの「トレイルスカウト」では何年も壊れなかっただけにショックでした。

付属の修理キットを使ってみる

先に触れたように、ネオエアーXライトには、修理用のキット「インスタント フィールドリペアキット」が付属しています。入っているのは2回分で、アルコールワイプ、Glue Dot(グルードット)、透明カバーパッチがそれぞれ2つずつです。

なお、付属のものとパッチ形状が異なりますが、単品で購入することも可能。この場合は3回分が約1400円で入手できます。

まずはリペアキットを使う前に、どこに穴が空いているかを見つける必要があります。今回は浴槽に水を張り、そのなかに膨らませたマットを沈めて確認しました。自転車のパンク修理でもチューブを水につけたりしますが、それと同じ要領です。

水にマットを沈めると…どうやら頭のあたりから泡が出ています。寝ている際にすぐ空気が抜けなかったこともあり、かなり小さい穴のようです。固めにマットへ空気を入れたはずなのですが、さらに上に乗って圧力を高めてあげないと泡が出てこないほどでした。

なお説明書によると、水につけるだけでなく、石鹸水をこすりつける方法もあるようです。とはいえ小さい穴だと石鹸水では見つけにくいと思われるのと、石鹸水だと洗い流す必要があり、浴槽があるなら沈めたほうが手っ取り早いと感じます。

あとはマーカーなどで印をつけ、濡れたマットを乾燥させるのみ。今回は一度見つけたら、思ったよりも穴が目立っていたので、そのまま印をつけずに挑みました。

思ったよりも簡単な修理キット

穴を見つけたら、ようやく修理キットの出番です。まず付属のアルコールワイプを使い、穴の周囲のゴミや油分を拭き取ります。こういったものは油分が残っているとパッチの接着力が低下してしまうため、剥がれにくくするための重要な作業です。

拭いたアルコールが乾燥したら、Glue Dot(グルードット)というものを使用します。Glue Dotは、はくり紙の間に貼り付けられているので、片側の紙(ロゴが付いている方)を剥がして、裏紙の上から指でマットに押し当てます。

説明書では「生地の繊維にしっかりと絡みこむようにします」とあるように、Glue Dotは、結構強く押し付ける必要があるようです。また貼り付け終わったら裏紙だけGlue Dotから剥がす必要があるのですが、特に端の方の押しつけが甘いと、裏紙からGlue Dotが剥がれにくいので注意が必要です。

マットにGlue Dotを貼り付けた状態がこちら。やや盛り上がってはいますが、色が透明なのであまり目立ちません。貼り付けたあとに糊が乾く時間などもないので手軽です。

Glue Dotだけではペタペタしてしまうので、最後に透明カバーパッチを貼り付けて、Glue Dotをカバーします。シワになった状態で付けてしまわないよう、中心から貼り付け、あとは周囲に向かって指で押していくのみ。最後に指で布となじませたら完了です。

修理したあとが目立ちにくい

インスタント フィールドリペアキットという名の通り、Glue Dotをパッチを貼り付けるだけなので、すぐに修理完了できます。キャンプ中に穴を見つけるのは困難ですが、もし見つけられれば、夜中でも直せそうです。

買ってからそれほど使っていないマットに穴が空いたのはショックでしたが、理由がわからないのであれば対策しようがありません。それでも簡単に修理できることが分かったので、必要以上に穴が空く恐怖に怯えることもなく、これからも愛用していけそうです。