128GBと256GB、どちらが良い?「Meta Quest 2」の選び方

Oculus Quest 2

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Oculus(Meta)の人気VRヘッドセット「Quest 2」に、8月24日から128GBモデルが追加されます。これまでの64GBモデルは販売終了となり、その代わりとして、128GBに置きかわる格好です。

これにより、Quest 2のラインナップは、128GBと256GBの2サイズになりました。価格は128GBが37,180円で、256GBが49,280円(どちらも税込)です。128GBモデルについては、従来の64GBから据えおき価格で、かなりのお買い得です。

しかし、これだけの価格差があると、「128GBと256GB、どちらを買ったらいいの?」と悩む方も多いと思います。

まず結論をお伝えすると、「安い128GBで十分遊べる」です。基本的に、256GBを選ばなくても、満足に遊べるはずです。

とはいえ、どこまでなら128GBで十分で、どこから256GBが必要か、悩む方も多いと思います。そこで、Quest 2のユーザーである筆者の体験を参考に、128GBでどれだけ使えるのかをお伝えしていきます。

なお、過去記事「64GBと256GB、どちらを買うべき?」でも、64GBモデルで十分だとお伝えしてきました。64GBでも十分なのに、さらに倍になったのですから、128GBあれば余裕をもって遊べると思います。

128GBでも“100本”のゲームが入れられる

まず筆者は、64GBモデルのQuest 2を愛用しています。34本のゲームをインストールしていて、残りの容量は5.19GBです(ここまでヘビーに使うとなると、64GBだと心もとない状況ですが、ここまでゲームを入れる方はそう多くないと思います)。

容量を詳しく見ていくと、64GBのうち、ゲームが38.48GB、システムが11.31GB、あとはスクリーンショットなどです。PCに接続して容量をみてみると、システムを除いて実際に使える容量は、52.6GBとなっていました。

内部共有ストレージの容量

128GBモデルでも、システム等で同じくらい減るとなると、実際に使えるのは116.6GB。この部分はすべてゲームやデータの保存に使えます。システムの大きさはモデルに限らず同じなので、容量が大きいほど、実際に使える割合が大きくなるのです。

筆者がインストールしているゲームの1本あたりの平均は、約1.13GBです。入れているゲームの中には、5.73GBの「Star Wars: Tales from the Galaxy’s Edge」、4.28GBの「The Climb 2」といった重いものや、逆に約234MBの「Amazon Prime Video」、約495MBの「OhShape」、約135MBの「VR刺し身タンポポ」など、軽めのものまで混ざっています。そのため平均の数値として、ある程度参考になる数字だと思います。

1.13GBでゲームを計算すると、128GBの場合、最大で約103本のゲームが入ることになります。これだけ入るなら、思う存分ゲームを入れたとしても、かなり満足に遊べそうです。これが、128GBで十分だという理由です。

システムの使用容量の画面

Oculus Linkを使うなら容量は使わない

なお、PCとQuest 2とケーブルで接続して使う「Oculus Link」を使用する場合は、容量については気にしないで大丈夫です。

Oculus Linkを使用する場合、ゲームのデータはPC側に保存されることになります。いくらゲームを入れてもPCのストレージを使うため、Quest 2の容量は使いません。

これは、テスト機能で導入された、PCとワイヤレス接続できる「Air Link」でも同様です。

Amazon Prime VideoやYouTubeでも容量は使わない

Quest 2には、Amazon Prime Video、YouTube、Netflixなど、多くの動画アプリが用意されています。

こういったアプリでは、ストリーミングで動画を視聴することが一般的です。ネットワークに接続している必要はありますが、本体の容量を使わずに視聴できるため、ほとんどQuest 2の容量を使用しません。

一方、オフライン再生は本体のストレージにデータを保存する必要があるため、たくさん保存したい場合は注意が必要です。また、自分で撮影した動画をmp4ファイルなどで転送して楽しむ場合も容量を使いますので、これらの場合は、動画の大きさに合わせて256GBを検討してもいいかもしれません。

Beat Saberのカスタム曲の容量は控えめ

筆者は、Beat Saberにカスタム曲を入れて楽しんでいます。現状入れている数は748曲で、容量は4.36GB。1曲あたり5.83MBの計算です。

これだけインストールしても、このように容量は控えめです。「Beat Saberだけやりたい!」という方も少なくないと思いますが、そういった方は、128GBで十分に楽しめるはずです。

256GBが必要な場合とは?

ここまで128GBで十分に遊べることをご紹介してきましたが、もちろん、256GBを購入したほうが良い方もいます。それは「容量を気にせずヘビーに遊びたい」「動画をたくさん入れたい」という場合です。

Quest 2は、microSDカードに対応していません。128GBを購入して足りなくなった場合は、買いかえるしか無いのです。そのため、あとあと後悔したくなければ、256GBを買ってしまうのが得策です。

ゲームやアプリをたくさんインストールしたい

先ほど、約100本のゲームがインストールできることをお伝えしましたが、これはOculusストアからゲームを購入する場合です。無料のものもありますが、1本あたり1,000円〜3,000円程度することもあり、あまりに多く入れることは厳しいです。

しかし、Quest 2には、「SideQuest」という外部プラットフォームがあります。ここでは、個人によって作成された多くのコンテンツが、たいていは無料で公開されています。

数が膨大に用意されているため、こういったものを大量にいれるとなると、それなりの容量が必要です。とはいえ、長時間やりこむようなゲームは少なく、試したらすぐ消すことも可能ですので、あまり気にしなくても良いかもしれません。

動画をたくさん入れたい

動画については軽く先述しましたが、近年の動画は1本あたり数GBになることもあり、容量には注意が必要です。

特に、Quest 2に内蔵されている録画機能では、約30分の録画で1GBくらいになってしまいます。残り容量が少なくなると、つどPCに転送する必要があり、面倒です。

そのため、動画を多く入れたい、プレイ動画を撮りたいという方は、事前にどの程度使うか考えたほうがおすすめです。

今後大容量のゲームが増える可能性はある

1年くらいまでは、3GBくらいのゲームとなると、かなり重い方でした。しかし現在では、5GBを超えるゲームは少なくありません。さらに「The Walking Dead: Saints & Sinners」といった、8GB以上のゲームも出てきています。

ストレージ利用量の画面

Quest 2は先代モデルと比べて性能がアップグレードされたこともあり、高画質のゲームも遊べるようになりました。それにともない、ゲーム容量の増加が予想されます。

直近でどうという話ではありませんが、初代Questがいまだにサポートされているなど、Quest 2も長く使えるモデルになると思います。そういった将来のことを考えたとき、いずれはゲーム1本あたりの容量が増え、大きい容量が欲しくなる可能性は否定できません。

とはいっても、VRの定番といっていいほどの人気ゲームでは、「Beat Saber」が約540MB、「SUPER HOT」が約1.97GB、「ピストルウィップ」が約1GB、「Eleven Table Tennis」が約492MBなど、容量がさほど大きくないゲームも数多い現状ですので、あまり心配する必要はなさそうです。

Beat Saberの容量

結論:ほとんどは128GBで後悔なし

冒頭にも結論をお伝えしましたが、ほとんどの方は128GBで十分だと思います。

まわりの知人を何人もみている限り、ゲームを数本入れるくらいの使い方が多く、64GBでも持て余しているようです。64GBでも十分なのですから、128GBであれば、さらに余裕をもてます。

逆に256GBが必要なユーザーは、動画を入れる場合、そして100本を超えるようなゲームを入れる場合です。

差額は1万円くらいで買い直すよりは安いため、保険として256GBを買うのもアリだと思いますが、基本的には128GBで十分。この値段でVRを楽しめるのは破格なので、迷ったら安い方でも、とりあえず試してみることをオススメします。