※64GBが販売終了となり、128GBへの置き換えが発表されました。128GBと256GBの比較にて、新たに記事を作成したので、これから買う方は、そちらを参考にしていただけますと幸いです(なお、中古で購入する方なども想定し、本記事もそのまま残しておきます)。
VRヘッドセット「Oculus Quest 2(Meta Quest 2)」が発表されました。初代「Quest」から全面的に進化し、小型化、画面の高解像度化、SoCのパフォーマンス向上を遂げています。
そして注目すべきは、その価格です。64GBと256GBの2モデルがラインナップされ、64GBは37,180円、256GBは49,280円。64GBで49,800円の初代モデルと比べると、大幅に安くなっています(価格はいずれも税込)。
では、64GBと256GBのどちらを買うべきなのか? 安いからと、64GBモデルを選んでしまって本当に良いのか。迷っている方は多いと思います。
結論としては、「64GBでも十分に使える。でも思う存分楽しみたいなら、256GBのほうが後悔しないかも」です。ここからは、どのような使い方であれば64GBで十分なのか、それとも256GBが必要なのか、ということについて考えていきます。
はたして64GBで十分?
筆者は初代Qustのユーザーであり、128GBのモデルを使用しています。まずは、この使用状況から考えていきましょう。
使用している容量は全体の約半分。インストールしているソフトは、BeatSaber、Eleven Table Tennis VR、VRChat、FitXR、YouTube、PrimeVideoVRくらいなので、あまり多くはありません。初期インストールのデモタイトルがほかに何本もあるので、それらを消すと、さらに余裕ができるはずです。
ゲーム自体の容量は、BeatSaberが634.5MB(以下、公式ストア記載の数字)、Eleven Table Tennis VRが708.0MB、FitXRが1.28GBといった状況です。
ストアを散策すると、3.47GBの「Robo Recall: Unplugged」、2.76GBの「Onward」といった重量級のタイトルも見つかります。逆に、フィットネスゲームの「OhShape」は316.6MBなど、比較的軽量のタイトルも数多くあるようです。
ストレージはゲームだけでなくシステムにも使用されますが、その容量は約10GBちょっと。そのため、ゲームに使用できる容量は、64GBモデルの場合、54GBくらいになります。
たとえば、ゲーム1本あたりの平均を1.5GBと考えると、単純計算で約30本のゲームが入ります。インストールするゲームの容量次第ですが、これだけ入るなら、64GBで十分に楽しめる水準です。
また、PCと接続してVRを楽しむ「Oculus Link」をメインにする場合は、64GBで十分です。なぜなら、データはPCに保存するから。Quest 2に保存されるデータは、特になしです。
関連して、YouTubeやNetflixなどコンテンツ視聴を楽しみたい方も、ストリーミング再生なら本体のストレージ容量は必要としないので、64GBで問題ないと思います。
256GBが必要な場合
気をつけておきたいのが、QuestもQuest 2も、後からストレージ拡張はできないということです。microSDカードに対応していないため、容量が足りなくなった場合、データを消すか、64GBモデルの場合は、256GBに買い換える必要が出てきます。
では、256GBが必要なのはどのような使い方なのか。やはり、「データやゲームをたくさん保存したい」、そして「ヘビーに使いたい」という場合は、256GBのほうが良いと思います。
先ほど筆者は、Questで “128GBの半分くらい使っていた” と説明しましたが、ゲームの数が少ないこともあり、ゲームでは容量はあまり使っていませんでした。ストレージを圧迫していた原因は、画面の録画です。
使わない方も多いとは思いますが、画面を録画した場合、初代Questでは40分で1.5GBくらいの容量でした。この容量では、64GBだとすぐに使い切ってしまいます(こまめにPCに移動すれば問題ないので、使い方次第ではあります)。
BeatSaberでカスタム曲をプレイしたい方も注意です。筆者もQuestではカスタム曲が遊べるように改造しています。容量は約500曲で5GBくらいなので、特段大きな容量にはなりません。
しかし、BeatSaberのカスタム曲は膨大に公開されているので、さらに曲数を増やすと、10GB、15GBと増えていきます。もし、その他にもいろいろなゲームをやりたい場合、容量が足りなくなってくる可能性もあります。
このように実例を紹介してきましたが、いくつか気になるゲームを購入して、たまに楽しむくらいの使い方であれば、64GBで困ることはないと思います。
とはいえ、BeatSaberのカスタム曲、頻繁な画面録画、多くのゲームをインストールするといった、“少しヘビーな使い方”をしようと思うと、64GBでは余裕がない場合も出てくる可能性もあります。
余談ですが、Quest 2の発表会では、アサシンクリードやスプリンターセルの新作も明かされました。発売は先かと思いますが、このような大型タイトルだと1本あたりの容量が大きい可能性が高いです。
また、Quest 2ではスペックや解像度も上がりましたし、低価格もあって大きな注目を集めています。高画質・高品質の大型コンテンツが増えていくと、容量の大きいコンテンツが増えていきますし、現在は容量の小さいゲームであっても、アップデートで増えていく可能性もあります。
今回は、Questにおける筆者の使い方から、Quest 2の最適な容量を考えてみました。大部分の方は、64GBでも問題なく使えると思います。もしヘビーな使い方をするのであれば、256GBを検討してみてもいいかもしれません。
最終的には個人の使い方によるので、確実に○○GBと断定できませんが、選ぶ際の助けになりましたら幸いです。では、後悔のない選択を。