シグマのレンズには純正フィルターがベストかも

先日、シグマのレンズ「28-70mm F2.8 DG DN」を手に入れましたが、続いてそれに合わせる保護フィルターを購入しました。

悩んだ結果購入したのは、シグマの純正保護フィルター「WR PROTECTOR」です。あまり使っているユーザーは多くないようで不安でしたが、「やはり純正」といわしめるほどの良さがありました。

レンズ保護フィルターといえば、マルミやケンコーが有名ですが、カメラ・レンズメーカーも出しています。たとえばニコンは「ARCREST」、ソニーは「カールツァイスフィルター」といった、自社のレンズ技術を活用した製品が特徴です。シグマも同じく、レンズメーカーとしての技術が盛り込まれています。

シグマの製品ページによると、「全シグマレンズで適合性を確認済みのクオリティ」と紹介されています。薄枠でないフィルターは広角レンズで干渉したりするので、そのあたりが保証されているのは安心です。また同社のレンズを検査するMTF測定器「A1」(4,600万画素のFoveonダイレクトイメージセンサー)をパスする品質とのことなので、画質への影響についてもしっかりとケアされています。

仕様はさておき、個人的に気に入ったのは「純正ならではのデザイン」です。実はフィルターもさまざまな物があり、枠については、メーカーや製品ごとに異なってきます。表面がザラザラしているものやツルツルしているもの、製品名についても、白文字で書かれていると目立ちます。

シグマのレンズ保護フィルターは、同社のレンズに組み合わせたときに馴染んでくれます。文字についても少なめかつ目立たない色で、レンズのシンプルなデザインを邪魔しません。日本製ということもあり作りがよく、加工精度も高そうです。

また、レンズキャップとの相性も考えられているようです。薄枠のフィルターの場合、レンズキャップとフィルターの間にすき間があくことが多いのですが、その問題も皆無。ここまで考えて設計されているのでしょう。レンズ保護フィルターは常に装着するものなので、主張しないデザインと邪魔にならない使い勝手は嬉しいポイントです。

シグマの保護フィルターの製品ラインナップは、今回購入した「WR PROTECTOR」のほかに、通常の「PROTECTOR」、クリアガラスセラミックを使用した「CERAMIC PROTECTOR」「WR PROTECTOR」の4種類が用意されています。やや値が張るため選びませんでしたが、クリアガラスセラミックは高強度の素材で割れにくく傷つきにくいのが特徴です。

名前にWRがついているモデルは、「WRコート」というコーティングを施したモデルです。同コートにより、可視光域の反射率0.24%を実現。屋外や明るいものを撮った際に生じるフレアやゴーストに配慮しています。同価格帯の競合製品ではマルミ「EXUS II」が0.2%、ケンコー「ZXII」が0.1%なので、同等もしくはやや低めの性能かと思います。

とはいえ、通常のマルチコートと比べると差は歴然です。マップカメラで1,000円程度の保護フィルターと比較してみましたが、やはり反射量は少ないです。ストロボを直あてしてみましたが、反射した部分の明るさが異なっています。

WRコートには、撥水・防汚性機能も備えています。油も弾いてくれるので、うっかり触っても安心です。表面がつるつるとしていて、軽く拭くだけで指紋が取れます。また、帯電防止機能もあるので、チリやホコリもブロワーで吹き飛ばせます。

防汚や帯電防止などは珍しくない機能ですが、フィルターは意外とすぐ汚れるのであると便利。シグマに限らず、新たにフィルターを買う方は、少し高くて防汚コート付きのものがおすすめです。

なおWRコートは他社では見かけない、「従来のマルチコートに比べて10倍以上の耐スクラッチ性能」を謳っています。これは長期間使わないとわからない点ではありますが、耐久性が高いのは嬉しいですね。

さいごにひとつ触れておくと、フィルター自体の収納ケースが独特でした。かなり頑丈に作られていて、乗っても壊れなさそうな雰囲気すらあります。

デザインはシンプルで個人的には好み。素材には柔軟性と強度を増した特殊なアクリル樹脂を採用し、エラストマー樹脂のフィルターホルダーを一体成形することで、経年劣化に強いつくりだそうです。

いっぽうで、かなりサイズは大柄です。試しに、マルミのケースとケンコー(古いタイプ)を並べてみました。大口径フィルターと小口径フィルターでも共通だと思うので、欲をいうなら小さいサイズも用意してほしいところです。

シグマのフィルターは初めてでしたが、特にデザイン面で満足のいくものでした。もちろんレンズメーカーとして、性能もしっかりと担保されています。

シグマのレンズはシンプルなものが多いので、フィルターによっては、デザインを邪魔してしまうものもあります。文中でも触れたように、基本的に保護フィルターは、常にレンズに装着しておくものです。シグマの保護フィルターを選ぶ方は少ない印象ですが、せっかくなら、レンズに合わせてフィルターも純正で揃えるのはどうでしょうか。

執筆:びゃらま

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