スマートフォンを保護するため、ケースと画面保護フィルムをつけている方がほとんどです。多くのラインナップがあり、選ぶのに迷う方も多いと思いますが、どのような基準で選んでいるでしょうか。
筆者がここ数年、選びつづけているお気に入りのメーカーが「Spigen(シュピゲン)」。これまで1-2年周期でスマートフォンを買い替えてきましたが、最近は迷わずこのブランドを選択しています。
今回、スマートフォンをGoogle Pixel 5に買い替えたので、実際に装着しながらレビューしていきます。ケースに選んだのは、Spigenの「リキッド・エアー」、そしてガラスフィルムは同社の「AlignMaster」をチョイスしました。もちろん、iPhoneやGalaxyなど、多くのメーカー向けにもラインナップが用意されています。
まずは、ガラスフィルムのAlignMasterから貼ってきましょう。パッケージは2枚入りとなり、価格はAmazonで1,599円。他メーカーでさらに安いフィルムもありますが、貼りにくいものが多く、おすすめできないものもあったりします。
先にコメントしておくと、このフィルムは、ガラスフィルムのなかでもトップクラスに貼りやすいです。一番といってもいいかもしれません。枠があるので完璧な位置に貼れますし、手順の通りにやっていけば、ホコリや気泡も残りにくいです。ガラスフィルムは通常のフィルムと比べて難易度が高いものですが、これなら安心して自分で貼れそうです。
またSpigen製のケースは縁までカバーしてくれる設計なので、ガラスフィルムのサイズによっては、互いに干渉してしまいます。そういった場合に同じメーカーだと安心というメリットもあります。
内容物は、メインとなるフィルムのほか、取り付け時に使用するフレーム(ガイド枠)、ホコリなどを除去するクリーナー類、気泡を除去するスクレーパーがセットになっています。
ではこれらを利用して、手順通りに貼り付けていきましょう。
まずはクリーニングワイプを開けて、スマートフォンのディスプレイを掃除します。クリーニング液が紙に染み込んでいて、これで拭いていくだけで、指紋などの油汚れが取れていきます。
クリーニング液は速乾性なので、拭き跡も残りません。これで一通りきれいになったら、次のステップに進みます。
クリーニング液でディスプレイがきれいになったら、ステッカーを使用して細かいホコリを除去します。ステッカーの粘着力は弱めで、ペタペタしていくだけでOKです。
一見するとクリーニングワイプだけでもきれいになっているのですが、油断は禁物。気泡の原因になるのは細かいホコリで、この工程があるだけで、気泡は入る確率がぐっと減るのです。
ディスプレイの清掃が終わったら、最後にフレームを取り付けます。細かいポイントですが、このフレームの作りがよく、ケースのようにしっかりとフィットしてくれます。
Amaoznでは、さらに安い価格でフレーム付きのフィルムが売っていたりするのですが、作りが悪く、スマホが傷つきそうになるくらい装着が固いものもありました。こういった道具の作りも作業性に関わってくるので、注意が必要です。
フレームをはめたら、あとはガラスフィルム本体を、そっと乗せるのみ。さすがSpigenと思うのは、フレームとフィルムの精度が高いこと。ガタがほとんどなく、かんたんに最適な位置に貼り付けできます。安い製品だとガタが大きいこともありますが、やはり乗せるだけでピッタリと位置合わせできてしまうのは楽です。
フレームの中にフィルムをセットしたら、フィルムにあるイラストに従って指をのせてスライドするのみ。これまでの工程でしっかりとホコリが除去できていれば、気泡もなく完璧な位置に貼り付けられているはずです。
最近のスマートフォンのディスプレイは、角がカーブになっていることが多く、少しでもずれるとフィルムが浮いてしまう場合があります。ガラスフィルムは一度貼り付けると、剥がして貼り直すのも難しいので、一度で位置を決められるのが理想ですが、なかなかその通りにはいきません。
今回はフレームを利用することで、完璧な位置に貼り付けられました。上記でも触れていますが、フレームとフィルムの精度が高くなければ、ガタができてしまうので、このようにピタッと貼り付けるのは難しいです。そういった意味でも、Spigenのフィルムは作りがよいので、失敗したくない方におすすめできる製品です。
耐衝撃ケース「リキッド・エアー」を装着
今回購入したケースは、リキッド・エアーというモデルです。Spigenではデザイン違いで複数のモデルをラインナップしていて、背面のカーボン調模様が人気の「ラギッド・アーマー」、タフなデザインが魅力の「マークド・アーマー」など多くのラインナップがあります。
リキッド・エアーは、背面に無数の三角形が並べられたモデル。この模様が滑り止めの役割をしてくれ、近年大型化していくスマートフォンも、安心して操作できます。
また、素材はスマートフォンケースで人気のTPU(熱可塑性ポリウレタン)という材質です。シリコンよりも硬くしっかりしているので耐久性がある一方、プラスチックよりも柔らかく、耐衝撃に優れるといった特徴があります。
スマートフォンのケースとしてはメリットの多いTPU素材ですが、大きなデメリットがあります。それは手の皮脂や紫外線で ”黄ばむ” ということ。一般的にTPUのケースは透明が多いのですが、2-3ヶ月も使うと、正直汚いといえるくらいに変色してしまいます。
個人的にSpigenのケースを気に入っている理由が、「TPUでありながら黄ばまない」というところです。下記の写真の左側は、約一年間使ったラギッド・アーマー (Pixel 4用)なのですが、もともとの色が黒いので、まったく変色が気になりません。
これならTPUであっても、長期間きれいな状態で使えます。またTPU素材のケースは表面がつるつるしていることが普通なのですが、Spigenのケースはサラサラとしていて、触り心地もよいです。こういった点が、気に入っている大きな理由だったりします。
このケースで嬉しいポイントとして、「耐衝撃性能が高い」ということがあります。米軍の調達基準として「MIL規格」というものがあるのですが、これをクリアしているとのこと。落としたら壊れやすいスマートフォンにとって、これはありがたいです。
具体的には、スマートフォンの背面に当たる部分に「スパイダーパターン」が施されています。衝撃が加わった場合に、このパターンで衝撃を逃がすという技術です。
近年のスマートフォンは背面がガラスの場合も多く(今回のPixel 5は違いますが)、割れたらそれなりの修理費になってしまうので、保護できるに越したことはありません。
さらに、ケースの四つ角には「エアクッション」が設けられています。ここも先述のスパイダーパターンと同じく、落とした際に衝撃を吸収する仕組みです。
スマートフォンを落とした際、ディスプレイが割れるのは、角からの衝撃が加わった場合が多いといわれています。角からの衝撃により、本体のフレームが歪み、それによってガラスが割れるというのです。エアクッションがあることで、ガラス割れの可能性を低くできるのであれば嬉しい限りです。
はじめにも述べた通りSpigenは、筆者がここ数年選び続けている、お気に入りのブランドです。手頃な価格にもかかわらず、作りがよく、耐久性もあるので長い期間使えます。
特にケースは、TPU素材でありながら、黄ばまないのが一番の魅力です。それに傷もつきにくいですし、耐衝撃設計なので、ケースの保護性能としても安心感があります。
また、ガラスフィルムは貼りにくいものが大半ですが、同社のモデルであれば、失敗しづらい工夫が盛り込まれています。量販店等の貼付けサービスを使う場合は関係ないのですが、自分で貼りたいという場合は、特にオススメできるブランドだと思います。