クリエイティブ「BT-W3」レビュー。SwitchやPS5でも低遅延なBluetoothオーディオ

少し昔は、音楽を聴くとなると有線のイヤホンが普通でした。しかし、近年はスマートフォンで音楽を聴く機会が増えたことで、Bluetooth接続のイヤホンを使うユーザーが増えています。

一方で、いまだにBluetoothに対応していない機器も多くあります。PS5やXbox Series Xが代表的な例。ほかにもWindowsデスクトップPCでは搭載していないモデルがほとんどです。

そういった場合におすすめしたいのが、クリエイティブ「BT-W3」というアイテム。デバイスのUSB端子に挿すだけで、Bluetoothオーディオ対応にしてくれる優れものです。

また、Nintendo Switchをワイヤレスイヤホンで楽しむ場合、遅延の大きいSBCコーデックにしか対応していません。こういった場合も、BT-W3を使ってaptX LLコーデック接続すれば、遅延のないゲームプレイが楽しめます。

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USBオーディオ感覚で“ワイヤレス再生”

BT-W3の特徴は、デバイスに接続すると、通常のUSBオーディオデバイスとして動作するということ。そして、これが最大の魅力です。

少し伝えにくいのですが、イメージとしては子機とセットになった無線マウスに近い感じ。Bluetoothに対応させるというよりも、ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンの子機として、紐付けて使用できるアイテムです。

一般的なBluetooth子機は、PCなどに接続すると、スマートフォンのようにBluetoothの設定から、各デバイスをペアリング・接続できるようになります。しかし、BT-W3では、オーディオデバイスとして「BT-W3」が表示されるのです。

これが何を意味するかというと、つまり、幅広いデバイスで使えるということ。USB接続のヘッドセットやUSB-DACといった機器と同じように認識されるので、デバイスの種類に依存しにくく、使用感としても、通常のオーディオデバイスのように使えます。

余談ですが、USBオーディオとして認識されるので、すでにBluetoothを搭載しているデバイスにも利用可能です。差し替えるだけで別のデバイスに繋げられるため、1台あれば使い回しができます。

Nintendo Switch Liteでも使用可能。挿してペアリングするだけで、ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンが使えます

幅広いコーデックに対応

本体は親指の爪ほどの小型サイズで、接続にはUSB Type-Cを採用しています。従来のUSB Type-Aに変換するアダプターも付属しているので、Type-Cを搭載しないデバイスでも利用可能です。

Amazonでは前モデル「BT-W2」も並行して販売されており、BT-W3と比較して600円ほど安い価格で販売されています。

BT-W2はUSB Type-Aなので、Type-C対応デバイスを持っていない方には良さそうな気もしますが、そうではありません。BT-W3では変換アダプターが付属しているため、Type-A端子としても利用できます。

BT-W3と旧型のBT-W2の大きな違いは、対応コーデックの種類です。BT-W3では、ベーシックなSBCに加えて、CD音質のaptX、低遅延のaptX LowLatency(aptX LL)、ハイレゾ音質のaptX HDに対応しています。BT-W2では、このうちaptX HDに対応していません。

コーデックを利用するには、イヤホン側の対応も必要ですが、せっかくなら対応範囲が広いほうが、後の後悔は少ないはず。とくに、Amazon Music HDやApple Musicなどのハイレゾサービスが増えてきているので、より高音質なaptX HDは、対応デバイスを持っているのであれば大きなメリットです。

快適だけど遅延には注意

試しにNintendo Switchに接続してみたのですが、やはりケーブルがないことは快適。付けたまま席を立っても問題ないし、ケーブルを引っ掛けることもありません。

注意したいのは、Bluetoothには遅延があるということです。有線イヤホンとは違い、この遅延がワイヤレス接続のデメリットといえます。

とくに、左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンは、左右で同期をとる仕組み上、どうしても遅延が大きくなりがち。低遅延のゲーミングモードを搭載する機種も増えてきていますが、FPSや音楽ゲームなどでは厳しい水準です。

これは「あつまれ どうぶつの森」といったゲームでも同様で、釣りの際の「ポチャッ」という音が、画面のしぶきとずれて聞こえます。音がずれると失敗しやすくなるもので、すぐに有線イヤホンに戻りたくなりました。

こういった遅延を抑えられる方法もあります。それは、BT-W3も対応するaptX LLで接続することです。人間では近くできないレベルの低遅延なので、これなら有線イヤホンと同じ感覚でプレイできます。実際に試しましたが、全くのストレスフリーでした。

なお、aptX LLのデメリットは、対応しているデバイスが少ないこと。完全ワイヤレスイヤホンではほぼ全滅、主に対応しているのは、ネックバンドタイプのイヤホンや、ヘッドホンタイプです。

ほか、BT-W3のおもしろい機能として、接続コーデックをワンボタンで切り替えられる点もあります。LED表示で接続中のコーデックがひと目でわかるので、自分のデバイスの対応コーデックと確かめらことも可能です。ちなみに、青であればSBC、緑はaptX、白はaptX LL、橙はaptX HDとなっています。

今回は触れませんでしたが、音声通話用のBluetoothプロファイルに対応しているため、ビデオ会議などでも活用できます。ゲーム機をワイヤレスで楽しみたい方だけでなく、ワイヤレスイヤホンをデスクトップPCで活用できるなど、1台あれば便利に使えるアイテムです。

執筆:びゃらま

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