Anker「Soundcore Liberty Air 2」レビュー。Amazonで大人気の完全ワイヤレス、その実力は?

高いコスパの完全ワイヤレスイヤホンとして、Amazonで高評価のAnker「Soundcore Libery Air 2」。はたしてその人気は本当なのでしょうか。気に入った点などについて、数カ月間使った経験を元にお伝えしていこうと思います。

Soundcore Libery Air 2の価格は、Amazonで7,999円(税込)。詳しくは後述していきますが、この価格にしては盛りだくさんの機能を備えています。サウンドもよく、確かにコスパの高いモデルだと感じました。

機能が盛りだくさんのスペック面

では本体のスペックから見ていきましょう。サウンドの要となるドライバーには、6mmのダイヤモンドコーティング振動板を採用。「透き通った高音域と没入感あふれるサウンド」だと説明しています。

そしてコーデックは、AAC/SBC/aptXに対応します。安めのモデルはaptX非対応の場合も少なくないですが、しっかり対応しているのはAndroidユーザーにとって嬉しいところ。AACにも対応しているので、iPhoneユーザーとの相性も抜群です。

バッテリーについては、イヤホン単体で8時間、充電ケースと組み合わせることで最大28時間の再生が行えます。通勤通学で片道1時間使ったとしても2週間近く使える計算なので、あまりバッテリーを気にせずに使えると思います。そしてこの価格帯にしては珍しく、ワイヤレス充電にも対応。充電端子には今どきのUSB Type-Cを採用しています。

個人的に嬉しいのが、短時間の充電にも対応していることです。約10分間の充電で約2時間の連続再生が行えます。気がつくと充電を忘れていることも多いので、少しの充電ですぐに使えるのは嬉しいとこところ。こういった細かい点も激安モデルとの差だったりもします。

通話用のノイズキャンセリング「cVc 8.0」に対応します。最近流行りのノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)や外音取り込みには対応しませんが、価格を考えると仕方ないと思います。

マルチペアリングやマルチポイント接続には非対応ですが、片耳での使用は可能です。またIPX5準拠の防水に対応しているので、外出先の使用で雨が降ってきても安心です。

この価格帯だと、初めての完全ワイヤレスイヤホンとして狙う方も多いかなと思います。 機能面では完全ワイヤレスイヤホンに求められる基本的なポイントを、すべて満たしているといえるのではないでしょうか。

コンパクトな本体が魅力的

外観を見ていきましょう。ケースがとてもコンパクトで、完全ワイヤレスイヤホンでは上位レベルの小型さだと思います。表面はラバーコーティングのようになっていて、高級感も抜群。安っぽさは全くありません。

細かいポイントですが、本体下部にはボタンがついていて、これを押すことでバッテリー残量を確認できます。残量はフタの開閉でも確認できますが、気軽に確認できるのは便利。個人的にもよく活用している機能の1つです。

イヤホン本体はステムが伸びている、いわゆる“うどん”デザインです。ハウジングのロゴ部分がタッチセンサーになっていて、ここから曲の一時停止やスキップ、音量調節などのコントロールが行えます。アプリからの設定変更も可能です。

地味に気が付きにくいのですが、ハウジングの耳側には装着を検知するセンサーも搭載。センサーによって、耳から外したときに自動的に再生をストップすることが可能です。2万円を超えるようなモデルにはよくある機能ですが、この価格帯で搭載するモデルは少ないと思います。

装着感については、Airという名前通りの軽快なつけ心地です。やや固定力は弱めですが、勝手に落ちることはないです。うどん部分は少し長めですが、特に邪魔に感じませんでした。

アップルのAirPodsと似たようなデザインですが、Liberty Air 2はカナル型です。オープン型のAirPodsと比べて素の遮音性が十分あるので、電車や外出先でも音楽を楽しめます。 長時間の装着はわかりませんが、3時間くらい連続でつけていても痛くなるようなことはありませんでした。

一方で、耳に固定するイヤーフィンのようなパーツがないので、運動時には外れやすいかもしれません。上位モデルのLiberty 2Liberty 2 Proはイヤーフィンでしっかりと固定できるので、アクティブに使う場合は別モデルを検討しても良いと思います。

余談ですが、スマートフォンとペアリングする際には、LとRをそれぞれ別で登録する仕様です。Bluetoothチップは明かされていないものの、仕様的にもQualcommのQCC3020あたりを搭載しているのではないかと思います。

高域がクリアな良サウンド

サウンドは、高域のクリアさが持ち味です。傾向についてはいわゆるドンシャリ。低音部と高音部が持ち上げられているので、ロックやダンスミュージックでは迫力感のある再生が行えます。自然な音というよりは派手な印象です。

高音域のきれいさは、ダイヤモンドコーティングの効果によるものでしょうか。たとえばあいみょんの「ハルノヒ」では声がクリアに再生されますし、アコースティックギターの硬質な質感がしっかりと伝わってきます。

このような特徴なので、アニソンにもよく合いそうです。いくつか有名タイトルを聴いてみましたが、女性声優や打ち込みとの相性が抜群。一方でμ’s「Snow halation」ではサ行の刺さりが気になるなど、まれに相性が少し悪めの曲もありました。

一方で星野源「アイデア」など、音数が多い曲では分離や表現力が不足する場合もあるようです。また低音の量感はあるのですが、ドライバーが6mmということもあり、重低音までの表現は苦手。より低音を求めるなら、ドライバーサイズが大きいLiberty 2やLiberty 2 Proも、選択肢に入れると良いかもしれません。

とはいえ、グレイテスト・ショーマンの「The Greatest Show」では、冒頭の足踏みのしっかり迫力をもって伝わるなど、十分な低音の水準は備えています。またクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」も相性がよく、声をこもることなくクリアに表現し、ピアノの音もクリア。ドラムの低音や各楽器の聞き分けもしっかりと表現していました。

映画やYouTubeとの相性も良いと思いました。特にYouTubeでは人の声が聞き取りやすくオススメです。映画に関しては、低音再生の余裕があまりないのと、音場が狭めなので空間的な表現は苦手ですが、ドンシャリなので迫力感はあります。気軽に楽しむには十分満足できるレベルです。

最後に注意点として触れておきたいのが、無音時に若干のホワイトノイズがあるということ。バッテリー持続時間を伸ばすために、ドライバーの能率を上げる場合が多く、そのためにホワイトノイズがあるモデルも多いです。本機もその例にもれず、静かな室内だと、曲の無音時にはサーッという音が気になるかもしれません。

手頃な価格で高コスパな両モデル

Amazonの評価や多くのブログで高評価を誇る本機ですが、発売して少したった現在では、別の選択肢もあるのではと思いました。とはいえ、機能面は完全ワイヤレスイヤホンに求められる要素をカバー。製品の作りも良く、今でも十二分に魅力的なモデルだと感じます。

初めての完全ワイヤレスイヤホンで失敗したくない方や、お手頃なサブ機が欲しい方など、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。セールで安くなるので、タイムセール祭りなどのタイミングを狙うのもオススメです。