趣味としての「コーヒー」を辞めた理由

大学生のころ、趣味としてコーヒーというものに触れ、そこから何年もの歳月が経った。はじめて専門店でコーヒー豆を購入し、自分で挽いたときの感動はとても大きかったように思う。

その後エスプレッソというものを知り、魅力にのめり込み、最終的にはセミコマ(半業務用)まで購入するに至った。いずれはカフェを開業したいとも思っていた。

そこまでハマったコーヒーという趣味だが、いったんやめようと思う。その理由は、「遅延型アレルギー」だ。

遅延型アレルギーとは、花粉やダニといった即時型アレルギーとは異なり、数時間や数日経ってから効果が現れるというもの。花粉のように検査がしにくいので正確には判断できないし、僕は専門家でないので断定できないが、頻繁にコーヒーを飲むようになってから怪しいなと思ってはいた。

コーヒーを趣味にする前は、旅行やカフェでたまに飲むか、ごくまれに自宅でインスタントを飲む程度だった。コーヒーにハマってからは、基本的に1日1杯は飲む。多いときは2-3杯、エスプレッソの調整をする際はもっと飲むこともあった。

毎日飲むようになってすぐに気がついたわけではないが、いつからだろう。コーヒーを飲んでしばらくすると、軽いめまいや頭痛、胃痛、かるい吐き気、げっぷなどを起こすこともあった。もしかすると、体質的にカフェインに弱いだけかもしれないが、紅茶やエナジードリンクでは起こらないので、コーヒーの疑いが高いなと思う。

特に、焙煎からしばらく経った豆との相性が悪かった。どこのカフェか忘れたが、ふらふらしながら帰宅することもあった。自家焙煎した豆では体調不良が起こりにくかったが、消費ペースが酸化する速度に追いつかないので厳しい。そんな感じで、一旦コーヒーと距離を置こうと考えた。

今ではエスプレッソマシンなどは一式手放し、コーヒーにハマる前にほとんど戻ってしまった。そして、今は飲む頻度を減らし、ドリップパックでコーヒーを楽しんでいる。試行錯誤して美味しいコーヒーを目指してきた自分からすると物足りない部分はあるが、窒素充填のおかげか体調不良も起こりにくいし、なにより手軽だ。

先述のように検査していないので原因は定かではないものの、コーヒーを飲む頻度を減らすことで、体調不良が改善したのは事実。以前のように楽しむことはできないが、ゆっくりペースでコーヒーと関わっていきたい。まだコーヒーが好きだし、いつかはまたエスプレッソマシンを買い揃えたいと思っている。