エスプレッソ用のミルクジャグ(ミルクピッチャー)を買い替えました。これまではデロンギの3,000円程度のものをずっと愛用していましたが、新たに選んだのはMEPRAというブランド。重厚感があってとてもよい質感です。
MEPRAは日本であまり馴染みのないブランドですが、1945年にイタリアで創業したという老舗メーカー。主に業務用途の金属類を扱っているようですが、ナイフやフォークなどのカトラリーも手掛けています。フォーク1本で2,000円近くするほどの高級ブランドです。
そんな同社のミルクジャグは、新品で16,000円ほどする高級品。プロのバリスタの愛用者も多いようです。今回は中古にて5,000円ほどで購入しましたが、中古だとかなりお買い得に入手できるので、狙い目だと思います。なお、足がついてないモデルも存在しています。
本体はステンレス製で重厚感があり、肉厚です。デロンギのものは薄い板を曲げて作ったような印象でしたが、MEPRAのミルクジャグはそういった感覚がありません。新品はやや高い価格だなと思っていましたが、実物を見ると値段相応の作りの良さがあります。
また中古なので最初は使用感がありましたが、コンパウンドをかけてあげることでかなりキレイになりました。大きな傷は厳しいのですが、小傷が消えたことでツルツルの質感に。汚れてきたら磨いてあげることで、長い間愛着をもって使っていけそうです。
イタリアの製品なので、先端のくちばしの形状が特徴的です。一般的なミルクジャグはシアトルを潮流としたもので、細かいラテアートができるよう、くちばしが細くなっています。
対して、イタリアのバールではそこまで高度なラテアートは行わないとのこと。とはいっても、実際に試したところリーフくらいは難なく作ることができました。
また内部の形状も独特です。全体的に形状が丸いので、泡立て時にミルクを撹拌しやすいとのこと。これによって、細かなミルクフォームを作ることができるようです。慣れの問題もあるので今のところ明確な違いはつかめていないのですが、今後のフォームの質向上に期待ができます。
イリーで飲んだエスプレッソの美味しさからエスプレッソにハマったこともあり、個人的にはイタリア式のエスプレッソを目指しています。一方で、世間の主流はシアトル式。ミルクジャグに関してもイタリア式のものをずっと探していました。そんななかで見つけたMEPRAの逸品は、末永く大切にできそうな代物でした。今後もこのミルクジャグを手に、コーヒーを楽しんでいければと思います。