かねてより憧れていた、丸山珈琲のMカーブタンパーを購入しました。約15,000円とやや高額ですが、とても満足しています。
ハンドルはポリアセタールという樹脂素材で、しっかりと握れる丸型にしました。ほかにステンレス素材、形状として円柱の4種類が用意されています。
樹脂だと冬に冷たくないこと、素材が軽いのでベース部に重心が来る方が、好印象に感じたことが決めてです。
Mカーブタンパーの特徴は、フラットとカーブのいいとこ取りをしていることです。中央がフラットになっていて、周辺部はカーブになっています。
カーブのメリットとしてコーヒーケーキのチャネルを防げることがあります。つまり、周辺部が分厚くなるため、圧力に弱い周辺部からお湯が漏れることを防止、コーヒーケーキ全体で抽出できるようにします。バスケットに詰めたコーヒーの能力を、活かしきることができるわけです。
一方で、カーブ型にも弱点があります。それは、水平が取りづらいこと。水平にタンピングができないと、コーヒーケーキに加わる圧力にばらつきが生じてしまいます。これを改善するために、中心部をフラットにして水平を取りやすくしているのです。
このMカーブという形状は丸山珈琲のオリジナルなので、他では手に入りません。C-Flatという似た形状はありますが、こちらはカーブが強めなユーロカーブとフラットを組み合わせたかたち。Mカーブタンパーはどちらかというとカーブが緩めなアメリカンカーブとの組み合わせです。
今回は表参道店の店頭にて購入しましたが、バリスタの方もMカーブを使っているようです。とはいえ、フラット型も使い分けているとのこと(その方はプルマンを使っていました)。タンパーはどれが良いというわけではなく、求めるものに応じて選ぶ必要があるのかもしれません。
少し高く躊躇していましたが、ようやく手に入れられたMカーブタンパー。これからどのようなショットを抽出していけるのか楽しみです。